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なぜインポートのシャツ生地は良いのか

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オーダースーツはもちろんですが、既製品であっても“ゼニア”や“ロロピアーナ”の生地を使うことで差別化を図る傾向が数年前から目立つようになってきました。

こうした流れは他のアイテムにも波及していて、今回はシャツ作りにおけるファブリックブランドの違いについて考えてみました。

 

シャツを着るという歴史の違い

タイトルにある“なぜ”という疑問の答えとして、まっさきに挙げられるのは“歴史の違い”ではないでしょうか。

詳しくは後述しますが、英国ブランドの“トーマスメイソン”の創業は1796年ですから、200年以上の歴史があります。そもそも下着としての役割があった“シャツ”生地を、日本では明治を迎える以前から作っていました。

現在でも高い評価を受けるファブリックブランドですから、長い時間をかけて品質の向上に努めてきたと想像できます。

また今回紹介する他ブランドに関しても、多くが100年以上の歴史を有しています。長い時間をかけて高めてきた技術が、信頼される製品を生み出しているようです。

 

原材料の違い

シャツは下着でしたから、多くは天然素材が用いられてきました。綿(コットン)が主流で、細い糸で織ったものほど肌触りがよく、高値で取引されています。

細い糸に適した原糸と言えば、ギザコットンや海島綿(シーアイランドコットン)が有名です。そうした糸を選ぶ目利きと仕入れ先を古くから持っていたのが、ヨーロッパのファブリックブランドだったのです。

 

ハイブランドからの厳しい要望

ヨーロッパの名だたるハイブランドに使われることで、ファブリックブランドのステータスが高まります。

しかしハイブランドほど、こだわりが強く細かい要望が多いものです。必然的に他社には真似できない、高品質のファブリックが出来上がります。そうした切磋琢磨して生み出された製品ですから、良質に違いありません。

 

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熾烈なグローバルマーケット

後述する“三大ファブリックブランド”はすべて同列の企業です。実はトーマスメイソンもアルビアーテもアルビニ社の傘下企業なのです。

それぞれ1990年頃に買収されるのですが、その大きな理由は熾烈なグローバルマーケットで勝ち残ることだったと言われています。

高い品質のものほど、世界各国の厳しい消費者に求められます。企業力と技術力を備えたファブリックだけが支持されるようになっていきます。

タイトルにある“なぜ”の答えは一つではありません。以上のような様々な視点の違いが高品質につながっているのです。

三大ファブリックブランド

ALBINI<アルビニ>を中心とした三つのファブリックブランドが企業力と技術力という点で最強と言ってもいいでしょう。それぞれの特徴などを説明します。

 

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ALBINI<アルビニ>

ALBINI(アルビニ)社はイタリアを代表するファブリックブランドです。創業は1876年ですから150年近い歴史を有する老舗です。

イタリアらしい発色ときめ細かい素材感が特徴で、老舗ならでは確かなモノづくりに加え最新技術を取り入れた幅広い品ぞろえが世界中のセレブの支持を得ています。

1991年には英国の老舗ファブリックブランド“トーマスメイソン”を、その他にも“デヴィッド・ジョン・アンダーソン”や“アルビアーテ”も傘下に入れるなど企業力も高めながら新たな高みを目指しています。

 

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THOMAS MASON<トーマスメイソン>

THOMAS MASON(トーマスメイソン)社は1796年産業革命下に、英国で誕生しました。確かな品質が身上で英国王家御用達としても知られています。さらに王室きっての洒落者として有名なウィンザー公もトーマスメイソンの愛用者であったようです。

1991年からアルビニ社のグループ企業となりましたが、イギリスの伝統とイタリアらしい色気を備えたファブリックブランドとして支持されています。

英国のシャツブランドのターンブル&アッサーの素材としても採用されるなど、シャツ好きに人気の高いブランドです。

 

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ALBIATE<アルビアーテ>

ALBIATE(アルビアーテ)社は1830年創業の老舗ファブリックブランドです。当時はカプロッティー社という名前で、製糸・染色・製織の一貫生産が可能な工場を保有する世界有数のテキスタイルメーカーとして高い評価を受けていました。特に染色技術に優れていたため、アルビニ社が見込まれ傘下に加わることになります。

高番手(糸の細い)クラスのデザインや色彩が充実しており、また他インポートブランドよりもリーズナブルな価格帯であることから、期待が高まっています。

 

注目すべきファブリックブランド

他にも個性的なファブリックブランドをいくつか紹介します。

CANCLINI<カンクリーニ>

1925年創業、イタリアのシャツ地専業メーカーです。

エルメスをはじめ、ゼニア、ディオール、ヴィトン、等々世界中のハイブランドに採用されています。イタリアらしい、遊び心のあるパターンが有名です。

DAVID & JOHN ANDERSON<デヴィッド・ジョン・アンダーソン>

1822年スコットランドで創業した歴史あるファブリックブランド。シルクのような高番手(200番手以上!)を得意としており、最高級シャツ生地として世界中のシャツ好き支持されています。1991年アルビニ社に買収されますが、その技術は健在です。

ほかにも1920年代にスイスで創業したALUMO<アルモ>はバーニーズ、ポールスチュアート、シャルベ、エルメス、ジバンシーなどに採用されているファブリックブランドで、環境問題にも前向きな企業姿勢が評価されています。

TESTA<テスタ>TESSITURA MONTI<テッシトゥーラ モンティ>S.I.C.TESS.<シクテス>はすべてイタリアのファブリックブランドで1900年代初旬にそれぞれ創業しています。どれも高い品質を誇り、ブランドならではパターンと色調で差別化を図っています。

またシクテス社はモンティ社の傘下となり、独自の路線を歩んでいます。

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まとめ

デザインや縫製技術はファストファッションでも相当高いレベルに達しています。そこで差別化を図るとすれば、原材料を吟味することになります。

それはシャツにおいても同様です。既製品であっても素材ブランドに注目してセレクトする。そういう傾向が強くなっているようです。

 

ITAL STYLE SHIRTのインポートファブリックシリーズは コチラ

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