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長く使いたいドレスシューズ 靴は自分で磨く。

オシャレは足元からと言います、また足は第二の心臓だとも。

ファッションという観点、また健康という観点からも大切なポイントだということが分かります。見栄えという点だけでなく、日々のチェックと定期的なケアをすることで健康的で若々しい印象が生まれます。そのためにも、自分自身で行うことが重要なのです。

靴の基本的なケア、磨き方について整理しました。

靴磨きの前に

靴の脱ぎ履き、どうしていますか?

特に紐靴の場合、キチンと紐をといてから脱ぎ履きしていますか?結んだままだと確実に靴のかかと部分にダメージが残り、そのまま続けるとヒビや亀裂に原因になります。紐靴は必ず紐をゆるめること。ひと手間を加えることから、毎日のケアが始まります。モンクのベルトタイプも同様です。

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毎日のお手入れで、長く愛用できる

毎日のお手入れなので面倒くさくないことが大切です。そして習慣づけることがもっと重要です。そのきっかけにして欲しいのが靴ひもをとくことです。そうすることで以下のような毎日のケアに入りやすくなります。

シューキーパーを用意する

一日履いた靴は、履きじわがついています。そのままにしておくとダメージが残り、次第に劣化しキズや亀裂の原因に。またソール(靴底)が反ったままの状態では歩きづらくもなります。帰宅したらシューキーパーを入れ整形してあげましょう。

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簡単にブラッシング

毛足の長い専用ブラシで、ホコリ落としをしましょう。見た目に汚れは無くても、縫い目などに入り込んだホコリや花粉などを落とします。帰宅後の手洗いやうがいと同じです。

キズや亀裂、かかとの減りなどの発見にもつながります。浅いうちに処置できます。

同じ靴はは毎日はかない

革靴にとって湿気は大敵です。そのままにしておくと確実に劣化します。足の汗で靴の内側は濡れています。乾燥するまで2~3日欲しいのですが、せめて1日は休ませましょう。その際、木製のシューキーパーを使うと湿気とりにつながります。そして乾燥剤を置いた靴箱に入れておきましょう。

これだけのルーティンなのですが、靴ひもをとく“ひと手間”が無いと、流れが作りづらいのです。

月に一度のマジ磨き

ここでポイントになるのは“長持ち”させるために磨くということです。化粧に例えるなら、メークアップではなく、ベースメイクに重点を置いた“マジ磨き”です。と言っても面倒くさいと習慣づかないので“出来るだけシンプルに”。

順を追って説明します。

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紐を抜き取る

すべて解放してあげないと、隠れた汚れや劣化があると“長持ち”しません。

ブラッシング

毎日しているはずですが、いつもより入念に。特に紐で隠れた部分にホコリが溜まっていませんか?さらに内側も。

クリーナーで汚れおとし

専用のクリーナーを布に付け、前回お手入れしたクリームを落とします。つまりスッピン状態にします。革の継ぎ目に沿って、部分ごとに数回に分けて。

落としきったら、数分放置。革に深呼吸させるイメージです。

保湿クリーム(または乳化クリーム)

雨などの湿気は大敵ですが、革自体の乾燥も劣化につながります。専用の保湿クリーム(デリケートクリームがおススメ)を塗布します。塗り込むのではなく、自然に浸透していくようなイメージです。クリームを指に直にとり、体温で温めながら、ゆっくり。

そして数分放置。

ブラッシング

数分で保湿クリームは浸透します。部分的に残った状態があってもいいので、毛足の短いものでブラッシングします。ブラシで刺激しながらクリームの浸透を促すイメージです。この時使うブラシは汚れ落としと違うもの、専用を用意します。ここまでくると、革靴らしいツヤが出てくるはずです。さらに。

油性クリーム

革の色にあった油性クリームで仕上げに向います。布に少量とり、前回と同じように薄く、薄く塗布していきます。縫い合わせやシワにも。特につま先、かかと付近は丁寧に。全体を終えたら、ブラッシング。これも色に合わせて用意してください。塗りムラを均(なら)すようにブラッシングすると、先ほどとは違う“輝き”が浮き出てくると思います。

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ポリッシュでフィニッシュ

毛足の長い専用ポリッシュで“輝き”をアップさせます。ここでもつま先とかかと部分は入念に。で完了。

番外編

内側の汚れを落とすついでに、靴の内側の汚れをチェックしてください。キレイにしないとニオイの原因になります。アルコールを使う例もありますが、きつく絞った雑巾などでつま先部分までキレイに拭き取ります。そして十分に乾燥させます。

またかかとの内側に擦れたあとが残っていることがあります。そこから乾燥が進むことがあるので乳化クリームでケアするとイイでしょう。

ソールとかかとの減りをチェック

磨く前に、この二つをチェックしておきましょう。かかとが減り、靴が傾いているようであれば修理が必要なサインです。

ソールは目につかない部分ですが、もっとも過酷な仕事をしています。亀裂の兆候があれば即修理が必要です。この二つのチェックし、適切な処置を心掛けると靴は確実に“長持ち”します。

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その他~まとめ

まずは靴ひもをといて脱ぎ履きすることです。この行為が入るだけで靴へのいたわりが変わると思います。すると愛着が増し、長く一緒にいたいという気持ちに変わるはずです。

お手入れについて他の記事はこちら

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