スーツのお手入れ、保管方法

ビジネスマンの多くは何着のスーツまたはジャケットを所有しているのでしょうか。
冠婚葬祭用のブラックスーツは別にして、シーズンごとに2～3着を着まわししていると推測されます。働き方が変化してきているので、めっきり着る機会が減ったとお嘆きの方も多いのかも知れません。しかし久しぶりに着た時にパリっとした着心地を味わいたいのであれば、適切なお手入れと保管方法が大切です。
その第一歩として“スーツ用ハンガー”の選び方について考えてみましょう。

ハンガーは、スーツを支える相棒
働き方が変化し自宅でのリモートワークが浸透しています。そのためスーツやジャケットを着る会が減っています。ということは、お持ちのスーツやジャケットはクローゼットのなか。それらは、どんな状態で保管されているのでしょう。
ハンガーに吊った状態という方が多いと思いますが、そのハンガーはどのような仕様になっていますか？
もし適正なものでなければ（例えば、針金ハンガーや簡易的なハンガー）、さらに長い時間保管していることも手伝って、本来の形を保っていないという心配が生じます。
そんな苦い思いはしたくありません。ふさわしいハンガー選び、サイズや素材などについて解説していきます。
ハンガー選びのポイントは3つ
それは“サイズ選び・素材選び・まとめ買い”にあります。詳細は以下の通りです。
正しいサイズ選び
そもそもハンガーにサイズがあるの？と驚かれるかも知れません。ホームセンターや量販店で売っている簡易的なハンガー（最近は100均でも購入可能）には、あまりサイズ表記を見かけません。
しかし洋品店向けのスーツハンガーや、専門店で取り扱うハンガーにはサイズ表記があります。サイズの違いは、肩幅と肩の厚さにあります。特に肩幅はおおむね38センチから43センチまで5種類用意されていて、小さいものが女性向け、41センチ以降は男性向けになっています。スーツの両肩を直線で測り、そのマイナス2センチ程度が適切なサイズと言われています。肩の厚さも大切で、最近のジャケットは肩パットの薄いアンコン仕立てが主流になっていることもあるので、肩の形をっかりホールドしてくれる“厚み”が望ましいとされています。4センチ程度の厚さが理想的でです。

素材選び

大別すると木材か樹脂系かになります。木材でも、削りだした高級品やパーツを組み合わせた成型があります。どちらもブナ材を使用したものは抗菌作用があり、質感も素晴らしいことから望ましいのですが、成型ものであっても、相当高価なものになってしまいます。重量感もあり、また使い込むほどに味わいが生まれ、インテリアとしての存在感も見事です。しかし価格がネックになります。一方樹脂素材のものは、サイズとしっかりとした仕様を備えたものであれば、機能面で問題ないでしょう。何と言っても価格は魅力的です。多彩な色使いもあり、季節ごとジャンルごとに使い分けることでクローゼットの中に彩りが生まれます。

おすすめは“まとめ買い
ハンガーは同じ形をまとめ買いして使うようにしましょう。クローゼットの中を機能的にまた美しく保管・収納できるだけでなく、違う形のハンガーに吊ったスーツやジャケットでは触れ合う箇所ができ、生地への負担が生じる可能性があります。
同じ形、同じ仕様のハンガーを使えば、そうした心配もなくなります。セット売りしていることが多いので、お気に入りのハンガーを見つけたらまとめ買いをしておきましょう。

使用上の注意点
・高温多湿な状態での使用は避ける。塗装がはがれたり、ネックなどの金属部にサビができたりする場合があります。
・重衣料により、変形する場合がある。そして破損・変形した場合は使用しないようにしましう。
・保管・収納以外での使用はNGです。
本来の目的で使うことが大切です。

進化系ハンガーの登場
保管・収納という目的とは違うのですが、スーツやジャケットを長持ちさせる、清潔に保つための進化系ハンガーが注目されています。
型崩れを押さえるだけでなく脱臭効果があるハンガーです。衣類についた匂いを除去してくれるいう機能を搭載しているものなど、ジャケットはもちろんですが、パンツやスカートにも使用できるので、汗が気になるシーズンなどは重宝しそうです。
また花粉除去にも効果があるので、昨今の除菌事情も考えれば一定の期待はできそうです。家庭電源だけでなく、モバイルバッテリーにも対応しているものもあるので外出先や出張先でも利用可能など便利なハンガーに！このハンガーで除湿・脱臭などを施してから軽くブラッシングし適正なハンガーを利用することでスーツやジャケットを大切に保管・収納できます。

まとめ
低価格のスーツやジャケットもありますが、気に入ったものは大切に保管しましょう。そして正しい状態で保管する。そのためにはサイズや素材など、適正な仕様を備えたハンガーが必要です。

やや価格は張りますが、耐久性も高いので、長い視点で捉えるとハイパフォーマンスな買い物と言えそうです。衣替えのタイミングでっハンガーを揃えてはいかがでしょう。

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