みなさんはスーツのメンテナンスはどのようにされてますか?
スーツを清潔に保つ事は大切ですが、過剰な回数のクリーニングは生地の風合いを損ない、スーツの劣化を早めてしまう原因となります。
スーツのクリーニング頻度と目安
スーツをクリーニングに出す最適な頻度は汗の量がポイントとなります。汗をかく夏場の方が冬に比べ、クリーニングに出す回数が増えるのが一般的です。汚れや所有している枚数によって異なりますが、夏の場合は2週間〜3週間に1度。
冬の場合は1シーズンに1度程度が目安になりますが仕事をする環境によっても異なる事があります。
例えば、スーツを着る機会は多いが、複数のスーツを着回している方やオフィスワークが中心であまり汗をかかず、スーツを汚すことも少ない方は目安通りの頻度で大丈夫です。
汗をかくほど汚れが蓄積され、黄ばみや臭いの原因になっていきます。
特に夏場や汗かきの方や、外回りの仕事が多い方は目安よりクリーニングに出す回数を増やす事をおすすめします。
また、汚れが付着したままクローゼットにしまっておくと虫食いや、シミ、カビが発生する原因になりますので、シーズンオフの衣替え前にももう一度、クリーニングに出してから収納しましょう。
スーツを着る回数や汗の量でスーツの状態も変わっていきます。スーツの使い方に合わせ、クリーニングに出す頻度を調整する事がスーツを長持ちさせるうえで大切になります。
クリーニングの種類について
スーツのクリーニングには大きく分けて2種類あります。
ドライクリーニングが一般的ですが、最近ではウェットクリーニングも注目を浴びています。それぞれ洗い方に特徴があり、スーツについた汚れによりクリーニング方法が異なります。
ドライクリーニングは、ドライ溶剤と呼ばれる石油系の有機溶剤を使って汚れを落とす方法です。水に弱いデリケートな素材や、水洗いでは型崩れや縮み、色落ち・色移りなどが発生してしまうものを洗うことができます。
ですので、スーツの型崩れや収縮が起きずらく、油性分の汚れ落としに強い特徴があります。
その一方で汗など水溶性の汚れが落ちにくい、ウールの繊維内にある油分まで溶かすので生地が傷みやすいのでクリーニングの出し過ぎには注意が必要です。
ウェットクリーニングとは、本来はドライクリーニングすべき衣類を汗や水溶性の汚れで衣類が硬くなっているものや、変色している衣類を水やぬるま湯を用いて、それぞれ汚れに適した石鹸や溶剤を使用し、出来るだけ型崩れや縮み、風合いの変化などを起こさないように洗う水洗いのクリーニング方法です。
化学溶剤を使わないので風合いの変化が起きにくく、すっきりとした仕上がりになります。ドライクリーニングではなかなか落とせない水溶性の汚れを落とす事ができ、生地へのダメージが少ないのが特徴です。
ドライクリーニングとは逆に、体から出る皮脂や油性物質などは落とせません。ウェットクリーニングは高度な技術を必要として手間がかかる為、信頼できるお店を選び相談してからお願いしましょう。
それぞれ洗い方に特徴があり、スーツの汚れによってクリーニング方法が異なる為、クリーニングに出す際にはお持ちのスーツに適した方法を選んで下さい。
クリーニングに出すときの注意
クリーニングを出すときは上下セットで出す事をおすすめします。別々ですと、洗浄や乾燥などの工程によりジャケット・パンツで着心地や風合いに変化がおきる場合があります。
ポケットの中身や付属品は外してからクリーニングに出して下さい。クリーニングに出す前にはスーツ全体を確認し、シミやほつれなど傷みがある場合には事前に伝えておきましょう。
クリーニング後の保管
クリーニングから戻ってきたら、そのまま保管せず、梱包ビニールは早めに剥がしましょう。ビニールをかけたまま保管していると、内側に湿気が溜まり変色やカビが発生する可能性がありますので、必ず外してください。
また、ジャケットのシルエットに合わないハンガーで長時間保管していると型崩れする可能性もありますので、スーツのサイズや形に合ったハンガーで保管するようにしましょう。
素材は除湿、防湿効果のある木製のものがおすすめです。
クローゼットに保管するときはスーツとスーツの隙間を開けて保管しましょう。隙間がない状態で入れていると、皺になりやすく出し入れするときに生地と生地が擦れて傷む原因になります。
定期的にクローゼットは換気して、空気を循環させることも大切です。スーツが変色したり、カビが発生する原因になる恐れもあるので日光にあたる場所は避けて湿度の高いところで保管する事は避けて下さい。汗やほこりなどの汚れはこまめに落とし、スーツを清潔に保ちましょう。
スーツは毎日のように着るものだからこそ、日々、自宅でできるケアをしっかりと行って適度な頻度でクリーニングに出す事が大切です。保管するときも少し工夫をするだけでスーツを良い状態で保つことができます。
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