シーズンインの場合、シーズンオフの場合。
朝晩めっきり冷えてきたなと感じたら、そろそろダウンジャケットのシーズンが始まります。
しまい込んでいたダウンジャケットを羽織る前にしておきたいお手入れ、そして次のシーズンに向けてしまい込むときに注意しておきたい点について整理してみました。
汚れはもちろんですが、意外と気になるのが“ニオイ”ではないでしょうか。その原因として考えられるのが、湿気とホコリです。この二つを攻略できれば、快適な着心地が楽しめると思います。
ならではの着心地と暖かさの理由を考えてみる。
ダウンならではのふんわりとした着心地は、羽毛の柔らかさと吸い込んだ空気の層があるから味わえます。その空気層が外気温を遮断し、体温を外に逃がさないことから私たちは暖かく感じることが出来るのです。
しかし羽毛が湿っていると羽が広がらず、空気を取り込めません。すると着心地はもちろんですが、暖かさも得ることはできません。
さらに湿気はホコリを呼び込み、汚れとなり羽を固くします。さらに保温性が失われます。そしてもっと厄介なのはホコリに紛れ込んだダニやカビです。思わぬ“異臭”のもとになる可能性があるのです。
つまりダウンならではの着心地と暖かさをキープするには、湿気対策が肝心と言えそうです。
シーズン前にしておきたいこと
長らくクローゼットにしまい込んだダウンジャケット。風通しに心がけ、除湿剤をマメに交換してきたとしても、湿気そしてホコリは侮れません。まして奥の奥のほうに置いたままになっているのでは。
昨今の日本の夏は亜熱帯並みです。その夏を過ごしてきたダウンたち、さぞや息苦しい思いをしているのではないでしょうか。
まずは風にあてましょう。この時点でニオイが気になるようであれば市販の消臭スプレー(除菌タイプがお勧め)も使いましょう。使い方は商品説明に従ってください。
風通しのいい場所に1日干しておけばほぼ大丈夫ですが、さらにふんわりした着心地を求めるなら、自己責任になりますが次のステップへ。
布団乾燥機を使いましょう。機能にもよりますが、袋状のものに布団をかけて熱気を送り込むタイプを使うならば、直置きではなく大きめのバスタオルなどを挟んでダウンジャケットを置きます。
2時間程度かかるならば、途中でひっくり返してあげれば均等に湿気を逃すことが出来るはずです。
布団乾燥機がないという方には、エアコンの暖気をあてるという方法もあります。
幅広のハンガーにかけ、暖気が通る場所にダウンジャケットを吊るします。やはり2時間ほど。
いずれの方法も状態を確認しながら(ふわふわ具合を)進めてください。特に表面の素材(ナイロン系やウール系等)によっては風合いに変化が生じたり、色が抜けたりという事態も考慮しなくてはいけません。
あくまで自己責任で、状態を確かめながら試してみてください。肝心なのは湿気を逃すことです。
さらに気になる方はホコリやダニ(死骸の含む)などは掃除機で吸い込んでくいださい。これで気持ちよくシーズンを迎えることが出来るはずです。
シーズン終わりにしたいこと
約3か月、毎日ではないけれど過酷な季節をともにしてきたダウンジャケットです、雨や雪による湿気が原因の汚れ、そして皮脂汚れなどが気になります。
汚れたら洗いましょう。望ましいのは専門のクリーニングにお願いすることですが、レザージャケットと同様、それなりに高価です。
こちらも自己責任ですが、ダウンジャケットは洗濯機で洗うことが可能です。
おしゃれ着用洗剤を用い、ネットに入れお使いの洗濯機で“丁寧コース(機種によって違います)”などを選びます。首回りや手首等汚れが気になる部分は事前にもみ洗いをしておくといいでしょう。
コースが終了してネットを開けると・・・・ちょっと不安な状態になったダウンジャケット。情けないほどペシャンコになっています。でも大丈夫です。十分に乾かせば、元通りとはいきませんが、ふんわりとした状態に戻ってくれます。さらに柔軟剤のいい香りが。
乾燥させるには天日干しがおすすめです。風をはらみながら空気を吸い込み、羽が起き上がってきます。
幅広のハンガーを使うことで型崩れが防げます。ホコリが気になる方は通気性の良いカバー(シャツ地がおすすめ)をかけて、来シーズンまで保管します。
クローゼットは定期的に風を通し、除湿剤等も忘れずに。
まとめ
適度な水分と温度、つまりカビが生えそうな状態になると天然素材の衣料品は劣化が進むということが言えます。ダウンジャケットしかりウールのセーターやジャケットも同様です。
外出から戻ったら軽くブラッシングしてホコリを落とし、濡れた場合はしっかり乾燥させる。
この二つを実践するだけで衣類は確実に長持ちします。そして愛着が増すはずです。
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