ピンク系のシャツをビジネスシーンの格上げコーデに。
さらにパープル系にもチャレンジしてみる。
オフィスのカジュアル化や自宅でのリモート勤務によって、ビジネススーツ(ジャケパン含む)の出番が減っている。
この話題については別の項目 でも取り上げましたが、そうした機会が減っているからこそ普段とは違う装いで気分をアゲるというモチベーションの保ち方もあるように思えます。
別ページではブルーシャツを使ったコーディネイトを紹介しましたが、さらに違った角度からの提案をしていきます。
白シャツは、着こなしが難しい。
“スーツには白シャツ”という固定観念を考えなおして欲しいと思っています。無難な選択には間違いないのですが、没個性になりがちで印象を残せないのです。
白シャツがきまっている人を想像してみてください。
例えば歴代のジェームスボンドを演じてきた面々が浮かびます。特にブリオーニやトムフォードのスーツをすき間なく着こなすダニエル・クレイグの白シャツ姿は際立っています。
つまり身体が出来上がっていないと、また着こなしに自信がないことには“脱無難”は難しいようなのです。
そこで白シャツを攻略するのではなく、違うタイプの色やバリエーションで差別化を提案したいと思います。
ここではピンク系のシャツを、コチラ ではブルー系のシャツ使った着こなしを考えてみました。
ピンクは女性だけのものじゃない
普段使いのピンクならいいけど、ビジネスシーンでも大丈夫なの?という声はあると思います。確かにピンクという色、その甘さや可愛らしさから女性側のものと言う印象はぬぐえません。
しかし、女性に支持される色だからこそ、その取り入れ方さえ心得ていれば好感度アップが期待できるということになります。しかもミドル世代だからこそピンクが映えるという側面だってあるのです。
コーディネイトのポイントは、色を“つぶす”というイメージです。詳しくは次の項目を参考にしてください。まずは臆せず、手に取ってみましょう。
ピンク系シャツを着こなすには、“つぶす”というイメージで
ピンクは暖色に属します。最右翼の“赤”同様に目立つ色、主張する色だと言い換えてもいいでしょう。ですから“目立ちすぎ”コーデは厳禁なのです。
スーツやジャケットを選ぶなら、チャコールでもライトでもグレー系がお勧めです。グレーのもついい意味でのくすみ感がピンク特有の主張を押さえて
くれることでバランスが生まれます。
ネイビーとの相性も決して悪くはありませんが、お互いの主張が足し算になりより前面に出てしまいます。“悪目立ち”感が生まれ、洋服だけが目立ってしまうという印象を与えてしまうかも知れません。
組み合わせる色によって、ピンクの主張を “つぶす”ことを会得するとコーディネイトの幅が広がります。そしてピンクという色調に慣れることも大切です。
実はベージュとの相性もいいので、チノパンとピンクのボタンダウンシャツまたはポロシャツから始めてみるといいでしょう。
色気と季節感を取り入れる
ピンクが暖色系であることはお知らせしたとおりです。では夏場などには相応しくないのでしょうか。
白に近いピンクを選び、素材に気を遣うことで季節にふさわしいコーデになり、ピンクの持つ色香が加わります。
そして個性の強い色ではあるので、日常的に使うのではなく週末や、月に1~2度の遊びとして取り入れることで、 “こなれ感”が生まれます。
春夏の素材として取り入れるなら、麻の混紡か鹿ノ子がお勧めです。ネクタイを外す機会も増えますのでボタンダウンタイプを選びましょう。
白麻のポケットチーフで夏場らしい色気をプラスし、足元はローファで軽快に。
パープル系はテクニックが必要です、が。
ピンクを制圧したら、パープルに食指を伸ばしてみましょう。
紫は高貴な色なので、そのままビジネスシーンに取り上げるには不都合があるでしょう。時間帯でも夜を連想させます。特にビジネススーツの基本色であるネイビーやグレーとの相性を考えると、コーディネイトのイメージが広がりません。
しかし、白地に薄いパープルストライプでは印象が変わります。さらに素材がオックスフォードのような粗いものなら大人のカジュアル感が生まれます。ネイビージャケットにグレースラックスという鉄板コーデに華やぎが加わります。
白の部分量が多いギンガムチェックを取り入れるというもの一興です。この場合はベージュやオリーブグリーンのチノパンを合わせ、パープルの持つ色香を“つぶす”というイメージを持てばキレイに治まります。
そして靴やベルトの革アイテムは茶系ではなく、黒で統一することです。そもそも高貴な色なので黒との相性が良く、グッと引き締まるはずです。
この場合もピンクと同様で、あまり日常的には使わないこと。そして自身がパープルという色に慣れることを何より心がけましょう。
まとめ
ピンクやパープルは難しい色です。だからこそうまく取り入れることで評価がグッと上がります。
リモート会議では上半身しか映らないので、思い切ってピンクやパープルを差し込むことで注目されること間違いなしです。ここでも“つぶす”イメージをもって臨めば大丈夫です。
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