ビジネスシーンにおいて、スーツやジャケパンは無難に着こなすことが肝心なのですが、ややマンネリに陥るという心配があります。流行を意識するのではなく、年齢やシーンに応じた提案を取り入れることで、日々のコーディネイトが新鮮に感じてきます。
今回はチェックシャツを使ったビジネスコーデを考えてみました。けっこう使える、そして楽しいコーデだと思います。
基本は白シャツとサックスブルーがあればいいのですが。
職種によって異なりますが、多くの方は無地のスーツやジャケパンを使いまわしていると想像できます。そして合わせるシャツは白かサックスブルーといった感じでしょう。
これはビジネスコーデの基本ですから何ら間違いではないのですが、カジュアル化が進む中では、どうにも窮屈なイメージは払しょくできません。
と言ってもシーンや状況を考えないようでは、有能なビジネスマンとは言えません。例えば週5日出社するとして(最近はリモートワークも増えていますが)、その3~4日は白かブルーシャツを使い、週末や退社後に会食の予定があるなどの場合に、今回提案するチェックを使うというバランスがイイのではないかと思っています。
つまり基本は押さえながら、自由度の高いスケジュールならチェック。そんなさじ加減が望ましいと考えています。
ビジネスで使えるチェック柄って。
チェックと言っても、さまざまな柄が存在します。
基本的には帯状のストライプが交差することで格子柄が生まれ、そのルールによって名称が違ってきます。有名なのは以下のチェック柄でしょうか。
タータンチェック
その由来はスコットランド(ケルト民族)にあり、家紋のようなシンボルとして使われてきました。太さや色が違うストライプを、自由に交差させて織りあげて生まれた文様です。マフラーやアウターの裏地として使われることが多く、温かみのあるデザインです。
グレンチェック
白と黒の細かい格子を基調にしながら、大きい格子を組み合わせたデザインで成り立っています。随所に赤やグリーンなどが交差することでアクセントをつけるのが一般的です。カジュアルなシャツに使われることもありますが、スーツやジャケットまたはパンツの柄として採用されることが多いようです。
ギンガムチェック
白地の布に他の色を均等に格子状に織り込んだシンプルなデザイン。織りの濃淡が生まれ、規則正しく清潔感が特徴です。
他にもさまざまなチェック柄がありますが、以上3つを基本とし、色調や組み合わせを変えることで違う名前で呼ばれるようになっています。
今回のテーマはビジネスシーンで使いたいチェックシャツです。そして無地系のスーツやジャケパンが多いという想定です。
印象が強いタータンやグレンチェックではコーデの幅が限られます。そこでお勧めしたいのが“ギンガムチェック”シャツです。色のバリエーションや顔映りも考慮しました。
チェックシャツを使ったビジネスコーデを考えてみた。
ひとくちにギンガムチェックと言っても、格子の太さや色によっても印象が異なってきます。もっとも細いものはマイクロチェックなどと呼ばれます。
子供っぽい印象が否めないので、そこを逆手にとるのか、そこを利用するのかでコーデの幅が異なってきます。ビジネスコーデということを考慮するならあまり目立たない色調、例えば黒や濃いグレーを使い、白の分量が多いチェック柄が初級編です。
グレー系のスーツなら同系の色調なので、すんなり納まるはずです。ネイビー系のスーツならネイビー柄のギンガムチェックといった感じです。カジュアルなイメージが強いのでボタンダウンタイプを選びがちですが、ワイド系のデザインなら大人っぽいコーデに仕上がります。
ネクタイをするなら無地で同系の色調を選びましょう。あえてノータイでカジュアルな雰囲気を楽しむと若々しく映ります。シャツの印象が強いので、ネクタイは無地、またはドット柄がイイでしょう。レジメンタルなどの柄ものではお互いの主張が強すぎます。
淡い色のギンガムチェックを取り入れたい場合は、スーツスタイルよりもジャケパンコーデがお勧めです。
ネイビージャケットにグレーパンツなら大概の色でも受け止めてくれるはず、ピンクやイエロー、グリーンや水色も楽しめます。そしてデザインはホタンダウンがいいのですが、ホリゾンタルなどで個性を出してもいいでしょう。
ネクタイをする場合は同様に無地系で、ニットタイなどで楽しむのもいいでしょう。同色で納めるだけでなく、許されるなら反対色のニットタイでアクセントをつけても映えると思います。
靴やベルト、そして時計も。
ギンガムコーデはカジュアルな印象が強くなるので、靴やベルトなども替えてみましょう。ローファーやメッシュベルトがお似合いです。時計もリボンベルトに交換したものに挑戦してみましょう。ポケットチーフはバンダナで代用するとか。
まとめ
シャツをギンガムに替えるだけでとても開放的なコーデが楽しめます。少しいたずらをする気分で取り入れてみるといいでしょう。
もし可能なら、ボトムスをくるぶし丈など少し短いものにしてみると更なる開放感が味わえます。
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